旅をするなら。
旅行が好きという方はとても多いと思います。
私もその一人で、年に何度かは、少し無理をしてでも旅に出て、いのちの洗濯をしています。
旅といっても、いろいろな価値観、方向性があると思います。
私は、列車で一人旅派です。
その大きな理由は、あまり予定を立て過ぎたくないから、というものです。
だれかと旅に出れば、
当然ですが、いろいろな計画をし、その通りある程度は行動する必要が出てきます。
一人旅なら、そういった気遣いが不要になります。
だれも興味を持たないような、山奥の城址にはいっても、
気の向くままに、名もない町を散策しても、
一日、ただ、海を見ていても、
温泉に気がすむまで入っても、
一人ならなんの気兼ねもいらないのです。
また、飛行機よりも列車のほうが、融通がききますし、ひとつひとつの工程を味わうことができます。
そのような理由から、列車で一人旅が好きなのです。
何も束縛されることなく、
何の理由もなく、
過ごす時間のぜいたくさが、旅のだいご味だと感じる私には、
一人旅が一番性に合っているようです。
この写真は、ある一人旅の日、朝靄をうつしました。
浄夜
音楽がとても好きで、いろいろと聞くのですが、
スタンダード・古典も好きですが、
新良幸人さんに代表される現代的なアレンジもとても好きです。
浄夜という曲は繰り返し聞いています。
同曲が収録されているアルバムの
安里屋節もとても良いです
安里屋節 Asadoya Bushi / 新良幸人 x サトウユウ子 - YouTube
奄美では朝崎郁恵さんの声を敬愛しており、何度かコンサートにも足を運びました。
島唄を聞いていると、
潮のかおりがしてくるようです。
よく、一人旅で見た、
朝もやの中の海と、軋む漁船の音を思い出すのです。
珈琲茶館 集 の ダージリン
被害者意識の呪縛
何か自分の厭なことがあると、
「どうしてこんなことになってしまうのだろう」と、
被害者のような気持ちがわき上がるときがあります。
そういう気持ち、よくないなって、頭ではわかっているのに…。
この被害者意識は何なのかなと、じっと心を見つめてみますと、
それは「依存」という精神の癖の部分と、密接にかかわっている気がしました。
自分の中の自立していない部分が、なにか傷つき体験を受けたとき、「~された」という感情を持つように思ったのです。
安定した、球のような人格の成熟を目指したいですが、
なかなかうまくいきません。
今夜は、
熟れたぶどうをひとつずつ頂きながら、
自分の心の至らなさを、
ただただ見ています。
甘くやわらかいジューシイなぶどう。
自分の心も、いつでもこんなふうにあれたらいいのですが。